復興知
獨協大学の「復興知」を活用した人材育成基盤構築事業
本学は、(公財)福島イノベーション?コースト構想推進機構の「大学等の『復興知』を活用した人材育成基盤構築事業」の採択を受け、外国語教育、環境教育を活用した「持続可能なまちづくり」創造事業を実施しています。
「福島イノベーションコースト構想」とは
東日本大震災および原子力災害によって失われた浜通り地域等の産業を回復するために、新たな産業基盤構築を目指すプロジェクト。
この事業について
獨協大学は、(公財)福島イノベーション?コースト構想推進機構 から補助金の交付を受け、この事業に取り組んでいます。
事業の目的及び概要
事業の目的
本学と田村市との間で継続的な連携関係を構築し、これまで大学が培ってきた「外国語教育」「環境教育」に関する資源やノウハウを活かした事業を展開し、情報発信と「環境に配慮した持続可能なまちづくり」の仕組みを構築し、それを相双地域の他の浜通り市町村に展開していく。
事業の概要
- 脱炭素社会の実現、再生可能エネルギー100%を目指して、サーキュラー?エコノミー(循環経済)および地域循環共生圏のモデル地域として、環境に配慮した「持続可能なまちづくり」に田村市をはじめとして浜通り市町村等において取り組む。
- 外国語教育を活用して、自然環境や観光資源をはじめ、環境回復や本事業進捗の状況を多言語化する。
- 1と2に関連したフィールドワークを通じて、地域の実情に即した問題点の把握や地域資源を再発見を進め、課題解決に向けた提案を行う。
人材育成目標
- 持続可能な社会を実現するために、地域社会や国際社会において活躍できる人材を育てる。
- 本学と浜通り市町村において、SDGs達成の担い手との地域の活性化に貢献する人材を育成する。

2025年度主な活動内容
- 田村市内小中学校における環境教育?SDGs教育の実施
- 「たむらチャレンジ塾」への協力
- 福島県立船引高等学校「総合的な探究の時間」への協力
- 第4期田村市地球温暖化対策実行計画の施策展開に向けた協力
地球温暖化対策のイベントの開催に協力
『たむら市政だより』掲載コラムの執筆 - 田村市の地域資源と地域課題、ニーズを把握するためのフィールドワーク
- 田村市の観光資源?地域資源に関する多言語化プロジェクト
関西?大阪万博に向けたエゴマ油リーフレットの翻訳
2024年度主な活動実績
- 「子ども未来講座」実施(8/3)
小学5、6年生対象に募集。第1回のみの開催となったが、受講生が学校教育の中では取り上げにくいテーマについて学ぶ機会のみならず、留学生を含め学生との交流の場、異文化交流をする場となった。 - 田村市小学校外国語科「授業実践力」ブラッシュアッププロジェクトの実施
小学校外国語科の授業における担当教員の指導力を向上させるため、プロジェクトを実施し、田村市の外国語科専科教員及び外国語指導員に、英語教育についての多面的な事項を伝え、知り?考え?提案する機会を提供することができた。また、参加できなかった同市の教員が参照できるよう、『Tamura English Education--Support Book--』も作成した。これらの成果が、田村市の小学生の今後の英語学習に効果的に働くと期待できる。 - 田村市内小学校3校における環境教育?SDGs教育の実施(7/22,9/4,5,12)
各校のカリキュラムに沿って担当教諭と協議しつつ、4年生対象に水環境をテーマに、5、6年生対象にはSDGs全般と地球温暖化問題をテーマに学生が授業を実施。4年生の水環境の授業では、田村市と草加市の川の水質検査を行い結果を比べた
- 福島県立船引高等学校「総合的な探究の時間」への協力(7/12,9/24,27,11/22,12/6,13,20,1/17)
1学年の地域課題探究活動(全8回)において、本学学生が主にグループ活動でのファシリテーターとして、高校生が地域の価値を再認識できるよう協力した。
1学年、2学年に、環境教育?SDGs教育講演会、ワークショップを開催した。(10/11,25)1学年の授業の様子
- 第4期田村市地球温暖化対策実行計画の施策展開に向けた協力
- 市民向けの地球温暖化対策イベント「キエーロ?ワークショップ」(9/1)、「断熱ワークショップ」(1/26)を開催した。座学とすぐ実践できる作業を組合せることで、市民が環境問題を自分事として捉える機会となった。
キエーロ?ワークショップでは、木材を使ってキエーロを製作した。それぞれ自宅に持ち帰り、生ごみの減量に取り組んでいる。
断熱ワークショップでは、公民館の窓を用いて内窓の設置による断熱効果を学んだ。作業中の室内の様子を写したサーモグラフィ。
- 『たむら市政だより』連載コラム「ちょこっと、エコライフ~身近な省エネを実践しよう!~」を学生が執筆
『たむら市政だより』掲載コラム
- 市民向けの地球温暖化対策イベント「キエーロ?ワークショップ」(9/1)、「断熱ワークショップ」(1/26)を開催した。座学とすぐ実践できる作業を組合せることで、市民が環境問題を自分事として捉える機会となった。
- 田村市の農業関連分野の実態調査
地域の担い手になると期待される農家や企業を訪問し調査を実施。(8/3~6,2/1~2)
大竹ゼミが田村市の特産品を紹介する「CHEERS!阿武隈 VOL.3」を作成。田村市農林課HPへも掲載。 - 田村市観光情報サイトの多言語化プロジェクト
田村市観光サイトの多言語化を進め、同サイトに英語版、中国語(簡体?繁体)版のPDFが掲載された。
~獨協大学復興知事業による多言語化プロジェクト作成~
連携体制(ネットワーク)の構築
連携体制の構築、教育研究プログラムの評価?改善等の事業推進に資する取組
- 田村市企画調整課および関係各課とは、随時オンラインミーティングを実施。


地域が一体となった連携体制
- 復興知事業田村市分科会における慶応義塾大学との活動報告および情報交換。
- 福島県地域振興課の「大学生と集落の協働による地域活性化事業」(通称、大学生事業)として、田村市において活動しているグループとの連携。
- 福島大学の復興知事業担当教員、福島大学地域未来デザインセンター相双地域支援サテライト特任専門員(福島県復興支援専門員)との情報交換のネットワークの構築。
- 公益社団法人福島相双復興推進機構の福島相双復興官民合同チーム、ふくしま12市町村移住支援センター、ふくしま12市町村移住サポーターガイドツアー事務局等とのネットワーク。

連携市町村
福島県田村市
現地拠点?田村市船引町石森館108テラス石森内