外国語教育研究所 第11回公開講演会を開催
外国語教育研究所(所長:浅岡千利世外国語学部英語学科教授)は、6月25日(金)に桐蔭横浜大学副学長?教育研究開発機構教授の森朋子氏を招き、「学びをデザインする―高大連携と外国語教育のこれから―」というテーマで第11回公開講演会をオンラインにて開催しました。
森氏は、「深い学び」とは何か、そこにどう導くべきかを、理論と教育実践の往還に根ざした学習理論の視点から解説しました。これからの大学カリキュラムで育成すべき学力を、知識?技能などの「見える学力」、思考力?判断力など「見えにくい学力」、人間性や学びに向かう力など「見えない学力」の3層に分けて示しました。さらに、個人としての知識の習得だけでなく、グループ活動等を通してその知識を活用し、さらに自分なりに問いを立てて探究していく、という「内化―外化―内化」のサイクルを通しての知識の再構築こそが「深い学び」や学習意欲の喚起につながると述べられました。また、大学入学前教育のカリキュラムを具体例として、学習理論に基づいた学びのデザインの有効性を指摘し、高大接続?連携プログラムにおいても、知識の伝達のみならず資質?能力を育てる授業?カリキュラムが必要であると論じました。
平日の夜にもかかわらず、日本各地の研究者、教員、学生のほか、会社員など一般の方々を含め158名の参加がありました。質疑応答には多くの質問が寄せられ、充実した講演会となりました。