第59回 天野杯 全日本大学生英語弁論大会 結果報告
2024年10月30日
10月27日(日)、獨協大学 大講堂にて、第59回 天野杯 全日本大学生英語弁論大会を開催しました。
本大会は、文部大臣であった獨協大学初代学長 天野貞祐の名を冠しています。
現在、全国三大 学生英語スピーチ大会の一つに数えられ、文部科学大臣杯を設ける数少ない大会の一つであり、全国の学生がしのぎを削る高水準の大会に位置づけられます。
また、大きな特徴として、事前に予定しておく「準備型」スピーチに加え、「即興型」スピーチを取り入れており、真の実力が試される大会として定評があります。
この度の出場者8名のスピーチは、社会が抱えるテーマとそれに対する解決方法を示し、聞く者には勇気と希望を与える内容でした。
熱意と活気に満ちた大会は、英語を学ぶ学生の良き指針を示し、開催趣旨である「大学生の英語における弁論能力向上」の有意義な機会となったようです。
結果発表の際には、会場内は盛大な拍手が鳴り響き、出場者が互いに健闘をたたえ合う姿が印象的でした。
来年は第60回記念大会です。
どのようなスピーチが披露されるか、皆さん期待してください。
静寂の中に響き渡るスピーチ
大会結果報告
第1位(天野杯、文部科学大臣杯、草加市長杯、獨協大学同窓会長杯、獨協大学英語会杯)
From One Dimensional to Three Dimensional
/Ms. Sara Ashida (The University of Tokyo) 芦田 幸来/東京大学
第2位(獨協大学英語会杯、埼玉新聞社賞)
Who is the Main Character of Your Life?
/Ms. Aoi Hiramatsu (Tsuda University) 平松 蒼惟/津田塾大学
第3位(獨協大学英語会杯、NHKさいたま放送局賞)
Belong to Nowhere, Belong to Anywhere
/Mr. Shinyo Cho (Waseda University) 張 宸瑜/早稲田大学
第1位 芦田さんのスピーチ(概要)
米国大統領トランプ氏(当時)の支持者が国会議事堂を襲撃した事件を例に、アルバイト先で出会った米国人の印象を踏まえ、分断の時代を生き抜く思考法を提示した。自らの思い込みを排し、一面的な捉え方で相手の特徴を判断せず、多面的に観察すべきと主張する。
第1位 芦田さんの受賞コメント
歴史のある天野杯で優勝することができ、大変光栄です。
準備型スピーチは観客の前で初めて披露するスピーチであったこと、また、即興型スピーチは初めての経験でした。
その中で、優勝が発表された時はすぐには信じられませんでした。
とりわけ有意義だったのは、他の出場者7名の個性あふれるスピーチを聞き、私自身の生活に生きるようなアドバイスに触れることができたことです。
これからもスピーチ活動に励みます。
第1位には5つのカップが手渡される
天野杯講評:小林亮一朗 審査員(外部有識者)
優勝者は特に即興形式の評価が高く、コンポジションの基本に忠実な論展開を行っており、堂々と落ち着きを感じさせるその雄弁さと、丁寧な言葉選びによる精緻な情景?心情描写によって多くの聴衆を魅了した。
一方、準備形式のスピーチでは想定されうる批判に対して基本的な反論吸収が含まれていないものの、英語弁論として客観的に評価したとき、総じて優勝者のスピーチが傑出したものであることに疑いの余地はない。
- 主催:獨協大学/?運営:獨協大学学友会 英語会(E.S.S.)
- 後援:文部科学省/外務省/埼玉県?埼玉県教育委員会/草加市?草加市教育委員会/ブリティッシュ?カウンシル/カナダ大使館/NHKさいたま放送局/テレビ埼玉/埼玉新聞社(順不同)
- 特別協賛:獨協大学同窓会
- 協賛:小出会(獨協大学英語会同窓有志)/株式会社新星出版/コカ?コーラボトラーズジャパン株式会社/株式会社語研/そうか革職人会/公益財団法人日本英語検定協会/Language Village/一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会 (順不同)
受賞者と審査員で記念の集合写真