「第3回 高校生から学ぶふくしまの今とこれから」に国際環境経済学科米山ゼミが参加し、高校生と意見交換し、交流しました
2025年3月17日
3月15日(土)、国立オリンピック記念青少年総合センターにて、ふくしまの食相談センター主催「第3回 高校生から学ぶふくしまの今とこれから」が開催されました。国際環境経済学科米山昌幸ゼミから学生7名が参加し、復興の現状を知り、復興のこれからについて意見を交わしました。このイベントは、福島と東京のそれぞれの高校生が、郷土の伝統を守りながら地域の未来を創る活動や、福島復興に向けた研究を発表し合い、交流するイベントで、今年で第3回となります。
高校生は、福島県からは安積高校、磐城桜が丘高校、相馬農業高校、橘高校、福島高校の5校の県立高校が参加し、東京都からは都立戸山高校、お茶の水女子大学附属高校の2校が参加しました。大学生は帝京大学医療技術学部大谷浩樹研究室、慶應義塾大学経済学部橋口勝利研究会、それに米山ゼミが参加しました。米山ゼミの学生は、福島イノベーション?コースト構想推進機構「大学等の『復興知』を活用した人材育成基盤構築事業」(以下、復興知事業)や福島県「大学生と集落の協働による地域活性化事業」(以下、福島県大学生事業)に参画し、福島県内で現地調査を行うなど、福島県の復興に関する活動をしていることから、今年はじめて招聘されたものです。
高校生学習発表会では、福島県の甲状腺検査と過剰診断の問題や、除去土壌の最終処分場を巡るNIMBY問題、除去土壌の減容化と漂着軽石の利活用に向けたポルサイト合成の研究など、専門性の高い研究発表がなされて、高校生が日々の教科の勉強の他に、このように活発な活動を行ってたくさんの成果を出していることに、米山ゼミの学生も驚きを隠せない様子でした。
「環境再生プラザの安藤宏氏の論点整理の後、除去土壌の再生利用について、地域協働による農産物の六次化、エネルギー問題(既存エネルギー vs 再生可能エネルギー)について、各校から2名の学生が登壇して、意見交換会が開催されました。本学からは日野原楓さん(国際環境経済学科4年)と丹野悠太さん(同4年)が登壇し、高校生と意見交換を行いました。原子力発電の是非についても賛否両論が出され、活発な意見交換がなされました。
最後のポスターセッションでは、参加したすべての高校、大学がその活動を紹介するポスター展示を行い、福島復興に取り組む高校生、大学生が交流を図りました。本学が展示した復興知事業と福島県大学生事業についてのポスターは以下の通りです。
高校生の皆さんが自身の経験や考えを行動に移している姿を見て地域を思う熱意を感じました。意見交換会では、原子力発電の是非に関する議論をはじめ、多様な意見が交わされ、課題の複雑さを改めて実感しました。卒業後も福島の現状や課題に関心を持ち続け、自分にできる形で関わり続けたいと考えています。
高校生学習発表会の様子
ポスターセッションで高校生に説明する様子
「第3回 高校生から学ぶふくしまの今とこれから」終了後、会場にて