教員紹介
- 職名
- 教授
- 所属
- 経済学部経済学科
- 最終学歴
- 上智大学大学院国際関係論専攻博士後期課程
- 学位
- 国際関係論博士
- 学位を授与した機関
- 上智大学
- 専門分野
- 開発経済学、東南アジア経済論
- 研究室No.
- 813
- 電話番号
- 048-942-6487
教員詳細
専門?研究テーマ
経済発展と金融システム、シンガポール経済、タイ経済
授業方針
社会に良いインパクトを残す工夫ができる人材を育てることが、授業の目的です。2009年4月に本学に着任して以来、ゼミの3年次にプロジェクト型学習(Project-based Learning)を展開しており、「プロジェクトは人を育てる」を実感しています。「日経GSR学生アイデア?コンテスト」「CSR構想インターゼミナール」「JTB観光まちづくりコンテスト北陸ステージ」などの学外での経験はゼミ運営にとても役立っています。
ゼミとして2012年以来雄飛祭で研究発表とチャリティー企画を展開し、国際協力NGOの活動を微力ながら支援しています。若いうちに利他的動機と利己的動機をバランスさせる意味を知ってもらう意図もあります。
自己紹介
大学院ではラテンアメリカ経済を専攻し、メキシコ大学院大学(El Colegio de México)に留学。その後日興リサーチセンター、さくら総合研究所、日本総合研究所で計21年間、主にアジアの金融?産業を担当しました。日本総合研究所を退職する前は、フィールドを中東やロシアへ広げていました。これまでに訪れた国は35カ国。担当した国と所属企業が危機に陥るジンクスあり。
第17回アジア太平洋賞特別賞を『アジア金融再建~危機克服の戦略と政策~』で受賞。2017年6月より、第1回ジャパンSDGsアワード特別賞を受賞した、国際協力NGOジョイセフ理事。2017年より千代田化工建設株式会社のステークホールダーダイアログに参加。
最大の趣味はマラソンです。2015年に47都道府県でフルマラソンを完走する「国盗り物語」を達成しました(3県はハーフマラソン)。自己ベストは2016年の古河はなももマラソンで記録した3時間55分で、20代の頃より約23分タイムを縮めました。若いうちに学問とスポーツに打ち込むと、中高年になってからの人生を豊かにできます。
余談になりますが、『ネイチャー』誌に2004年に掲載された有名な論文「持久走とヒトの進化」によると、人類が現在の姿に進化したのは、長い距離を走る持久走の能力に秀で、獲物を追い詰めていたからだそうです。ヒトには走る必然性があったのです。
日本人として初めてオリンピックに出場(第5回ストックホルム大会?マラソン競技)し、箱根駅伝の創始者の一人である金栗四三氏は、獨協大学の前身である独逸学協会中学で教鞭をとっていました(長谷川孝道『走れ25万キロ~マラソンの父金栗四三伝』)。2019年のNHK大河ドラマで金栗四三が取り上げられました。草加市が東京パラリンピックのコロンビア共和国競泳選手団の事前キャンプ地に決まるとともに、聖火が2020年7月8日に草加松原を通ることになりました。大学と地域の連携が密になることを期待しています。
座右の銘?好きな言葉
PLUS ULTRA(「より彼方へ」の意味)。スペインのアルハンブラ宮殿で、ラテン語(PVLV VLTRA)で書かれたタイルを見る。時々、遠いところに飛んでいきたくなります。
私の薦める一冊
アダム?スミス『国富論』
村上春樹『走ることについて語るときに僕の語ること』
学生へのメッセージ
自分の能力に意識的に上限を設定する学生が結構います。人にもよりますが、若いうちは根拠なき自信で構いません。コツコツと学びながら試行錯誤を繰り返せば、卒業までに社会で生きるための資質を一通り身に付けることができます。生きるための方法は一つではありません。就活にしても、学生の数だけやり方があります。勉強方法やランニング?フォームが全員違うように。
自分の思考や行動のパターンを把握する意味でも、何かにチャレンジして経験値を高めてください。そのサポートをするのが教員の役割だと考えます。マラソン大会で視覚障がい者を伴走しているランナーを見かけます。伴走者は目の不自由なランナーの先を行くのではなく、真横を言葉を交わしながら走っています。教員の役割も、同じと考えます。
関連リンク(クリックできます)
高安健一ゼミフェイスブック
国際協力NGOジョイセフ
千代田化工建設株式会社「サステナビリティレポート2019」(PDF)