オープンカレッジ特別講座「世界を驚かせた北斎と『北斎漫画』」を開催しました
3月26日、天野貞祐記念館大講堂にてオープンカレッジ特別講座を行いました。事前の申し込みにより抽選に通った210人が来場し、併用したオンライン配信では180人が受講。本特別講座は、主に社会人を対象とした生涯学習講座「オープンカレッジ」の無料講演会で、2024欧洲杯投注官网_沙巴博彩公司-官网平台感染症の蔓延を理由に2年ぶりの開催となりました。
今回の講師は73年に本学英語学科を卒業した浦上満氏(浦上蒼穹堂代表)。世界一の『北斎漫画』コレクターとして知られ、そのコレクションは大学生時に蒐集を始めたものです。現在までに1670冊を集め、その比較によって知り得た多くのエピソードが紹介されました。『北斎漫画』は全十五編からなり、版画の初摺りと後摺りとでは完成した図柄が異なることがあり、世相や社会的背景を反映したものとして例示。また、日本国内だけでなく、19世紀中ごろからヨーロッパにも伝えられ、ジャポニスムの流行を巻き起こし、印象派の画家にも多大な影響を与えたことが作品の比較を通じて分かり易く解説されました。
講座の終盤には受講者との質疑応答があり、葛飾北斎(1760-1849)の人物と作品の特徴、改名と転居を繰り返した理由を推論するなど、最後まで熱心なやりとりが続きました。受講者は絵解きの楽しみを味わい、大学の生涯学習講座を堪能した様子です。
なお、春期講座は、現在受講申込受付中です。コチラから申し込めますので、どうぞご検討ください。皆様の申込みをお待ちしています。