子ども未来講座 9月2日(土)開催
第3回 9月2日(土)
「プレゼンテーションの準備をしよう!」
集めた情報を使って、資料を作っていくよ
「子ども未来講座」第3回目は、9月2日(土)に福島県田村市の「テラス石森」において開催されました。今回のテーマは「プレゼンテーションの準備をしよう!」でした。
田村市内の小学生5?6年生の受講生はみんな、1人一台端末を通常の学校の授業でも使用しています。自分の端末を持参し臨んだ今回の講座では、プレゼンテーション資料を作成するためのアプリケーションを開き、作業を始めました。
1時間目?2時間目は、本学外国語学部英語学科4年生の圷祐樹さんが講師を務めました。自身が作成した「自分の故郷を紹介するスライド」を見せながら、フォントの変更や画像の挿入方法などを丁寧に教えてくれました。また、留学中にドローンで撮影した映像やその編集の方法も紹介してくれました。「プレゼンテーションはそもそも何のためにするの?」「プレゼンテーションで大切なことって何?」という問いを参加児童に投げかけ、児童達はやり取りの中から理解を深めました。
3時間目は、羽山恵外国語学部英語学科准教授が「英語のセリフ」をどのように考え、作れば良いのかを指導しました。AI技術が発達した今、翻訳アプリの活用は言語学習において効果的です。ですが、小学生が「自分のことば」として英語を操るためには、AIによって作られた英文と自分の知識?技能をすりあわせなくてはいけません。児童達は方法論を学び、練習をしました。
開催日時 | 9月2日(土)9:30~12:30 |
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開催地 | テラス石森 |
当日の様子
「良いスライドとは何か?」真剣に話を聞きます
使い慣れているタブレットの操作はお手の物です
大学生にアドバイスをしてもらいます
「自分の言葉」として英語をあやつる大切さを学びます
講座のお手伝いをして
<講師をつとめた学生より>
私は田村市と同じような地方出身で、大学進学と同時に上京しました。そして、首都圏での生活を通じて気付いたことの一つが、地方と首都圏の教育格差です。私のような地方出身者と首都圏出身の学生とでは、知識習得や行動の機会に差があることを感じています。今回の講座を通じて、この問題を少しでも改善できればと考え、子ども未来講座に参加しました。
今回の子ども未来講座に参加して一番驚いたことは、ICT機器を上手に活用している点でした。私が小学生の頃には、タブレットを使った授業などはなく、当時は単にパソコンを使って調べ物をすることが多かったです。しかし、今回の講座では、田村市の小学生たちがタブレットを巧みに活用し、自分で情報収集を行い、それを元にプレゼンテーションを作成する姿に感銘を受けました。
私がこの講座で2時間分の担当をすることになった際、小学生に対してどれだけ効果的な授業を行えるか、また、彼らと円滑にコミュニケーションをとることができるかに不安を感じました。しかし、実際に講義を行ってみると、小学生たちのリアクションが非常に良く、自然に打ち解けることができました。
今回の講義では「効果的なプレゼンテーションの作成方法」を中心にお話ししました。これからの子ども未来講座において、学んだ知識を活かして、田村市を素敵に紹介するスライドを作成していただきたいと思います。
高台にあり、田村市の美しい風景が広がります
<サポートをした学生より>
今回の講座を通して田村市について様々なことを知ることができました。講座の中で私が主に担当していたグループでは、田村市の特産物について調べていました。どのようにまとめたらより伝えやすくなるのか、他県と同じ特産品があった場合どのように田村市の魅力を伝えるのかなど、試行錯誤していました。スライドの作り方をアドバイスすることが多かったですが、1人1人の発想力で分かりやすい資料を作ろうと頑張っていました。今回はスライドを作ることをメインにやりましたが、今後は英語で発信する力をつけるため、難易度が上がり更に考える力が身につくと思います。また小学生達がiPadを使って調べもの活動やスライド作成を行っていたため、教育現場でのICT教育の活用の重要性に気がつくことができました。
今回の講座に参加したことで、活発に活動する小学生から多くの刺激をもらい、同時に田村市の魅力を知る良い機会になりました。実際に現地に足を運ぶことで、その場でしか得られない体験があったと感じました。今後の活動によって多くの方に田村市の魅力が伝わることを願っています。