明田川聡士
明田川 聡士 Satoshi Aketagawa
最終学歴(学位)(Education):
東京大学大学院人文社会系研究科(博士?文学)
東京大学大学院人文社会系研究科(修士?文学)
専門分野?研究内容 (Research interests):
現代中国語圏の文学と映画
お薦めの本 (Books I recommend):
木村英樹『中国語はじめの一歩(新版)』(筑摩書房、2017)
外国語学習には根気が必要です。モチベーションを維持するうえで、(修得すればなんだか)おもしろそう、(自分ならとにかく)できそう、というような直感的なひらめきを感じることはとても重要だと思います。そうした視点から見れば、中国語学習の入門書として本書を一読することはお薦めです。中国語はおもしろそう、中国語をマスターできそう、の両方を強く感じることでしょう。
外国語学習の魅力 (Fascination of language learning):
他者の価値観を知ることができること。外国語話者との実践的なコミュニケーションだけではなく、古代から現代まで、東洋から西洋まで、世界中に生きた/生きる人々の考え方を知り、そこから大切な何かを学ぶことができるのは、外国語学習の大きな魅力だと思います。
主な著書?論文 (Selected publications):
近年の主な著書に『千面李喬――2022李喬文学、文化与族群論述国際学術研討会論文集』(台北:万巻楼、2023年)、『新竹在地文化与跨域流転――第五届竹塹学国際学術研討会論文集』(台北:万巻楼、2023年)、『戦後台湾の文学と歴史?社会』(関西学院大学出版会、2022年)、『2021年台湾文学年鑑』(台南:国立台湾文学館、2022年)、『2019年台湾文学年鑑』(台南:国立台湾文学館、2020年)、『越境する中国文学』(東方書店、2018年)、『台湾研究新視界』(台北:麦田出版、2012年)など。
近年の主な論文に「存在主義風潮下的主体追尋――論李喬〈小説〉与其安部公房閲読史」『千面李喬――2022李喬文学、文化与族群論述国際学術研討会論文集』(2023年)、「戦後台日双方的少年工意象比較」『新竹在地文化与跨域流転――第五届竹塹学国際学術研討会論文集』(2023年)、「「文学」与「歴史」的対話之旅――重読李喬《結義西來庵》」『台湾文学研究雧刊』(第30期、2023年)、「異質な空間での歴史の引用――張貴興『野猪渡河』を中心に」『マテシス?ウニウェルサリス』(第24巻第2号、2023年)、「戦争記憶与想像――論李喬小説中太平洋戦争叙事与反戦書写」『台北大学中文学報』(第29期、2021年)、「台湾文学における戦争記憶の継承――呉明益『眠りの航路』から『自転車泥棒』へ」『マテシス?ウニウェルサリス』(第22巻第2号、2021年)、「台湾文学と台湾ニューシネマ」『ユリイカ』(第53巻第9号、2021年)など。
近年の主な訳書に『霊界通信(台湾文学セレクション5)』(あるむ、2023年)、劉梓潔『愛しいあなた』(書肆侃侃房、2022年)、黄崇凱『冥王星より遠いところ』(書肆侃侃房、2021年)、李喬『藍彩霞の春』(未知谷、2018年)、李喬『曠野にひとり』(研文出版、2014年)など。
研究員メッセージ (Message to the reader):
私自身の研究領域は現代中国語圏の文学と映画ですが、第二外国語としての中国語教育にも関心を強く抱いています。大学全体の中国語履修者数の多さは依然として変わらず、専門教育だけではなく第二外国語教育の充実度もおろそかにはできません。また、近年では中国語圏にルーツを持つ学生や高校生の頃にすでに中国語学習を始めている学生も少なくありません。ゼロから学ぶことを前提としている大学での中国語教育の中で、中国語の基礎をすでに身につけている学生に対してどのように動機付けしながら授業を展開していくべきか、深く考えていく必要があります。
そこで、本研究所の活動では、特に①他専攻の学生に対する第二外国語としての中国語教育、②第二外国語としての中国語教育における高大接続/連携などをめぐる問題の解決に積極的に取り組んでいきたいと考えております。