獨協大学大学院
フランス語学専攻

フランス語学専攻

担当教員紹介

フランス語学専攻

准教授 阿部 明日香 教員紹介 | 研究業績
専攻分野 フランス美術史?表象文化論
 19世紀フランス社会に現れた文化現象とりわけ造形芸術に関心を持っています。パリが近代都市として発展を遂げ、現代に連なる諸制度が形成された時代において、何が主題として選び取られ、どのように表現されたのか。この時代のブルジョワ文化―教育システム、ライフスタイル、服飾等―と表象文化との関わりに新たな光を当てたいと思っています。また「美術」というシステムの成り立ちについても研究課題としています。
教授 江花 輝昭 教員紹介 | 研究業績
専攻分野 17世紀フランス文学?文化(特に古典主義喜劇)
 17世紀フランスの文学と文化を専攻しています。とりわけ興味があるのは、フランス演劇史上最高峰の位置を占める喜劇作家モリエールなどの古典主義喜劇です。もっぱら喜劇にのみ関心があり、悲劇にはあまり関心がありません(ちなみに「日本笑い学会」の正規会員です)。現在は、モリエールの作品とフランス絶対王政期の政治とのかかわりを中心に研究しています。
 また、上記のモリエール研究とクロスするのですが、17世紀フランスにおける表象文化全般にも関心があります。特に、ルイ14世時代の王権表象がいかに構想され、受容され、絶対王政期の文化全体にどういう影響を及ぼしたのかを追究したいと思っています。
准教授 尾玉 剛士 教員紹介 | 研究業績
専攻分野 比較政治学?公共政策
 フランスと日本の医療?社会保障政策の研究をしています。先進諸国は第二次世界大戦後に福祉国家となって医療?社会保障の拡大をみますが、世紀末に向かうにつれて経済の低成長?グローバル化や少子高齢化という環境変化に直面します。ここで国によってどのような対応がなぜとられたのかを比較研究することに関心があります。特に、医療費の伸びを抑制するための政策や医療保障制度の財源の確保策について研究してきました。
 2020年以降には、フランスにおける同性婚や生殖補助医療をめぐる政治動向の研究にも取り組んでいます。
教授 木田 剛 教員紹介 | 研究業績
専攻分野 コミュニケーション学、談話分析、語用論、言語社会学、第二言語習得、建築?都市文化論
 主な関心はコミュニケーションの多様な表現と人間のことばの変異、そしてそれらの背後に隠されているアイデンティティーの諸問題です。以前、建築学ではサステナブル建築?都市、言語学では第二言語習得、ジェスチャー、マルチモダリティ、認知と知覚、外国語教育におけるやり取り、ジョークや笑いなどが研究テーマでしたが、近年は言語と経済発展の関係、言語選択と社会言語状況の変化、政治演説、広告言語、公共空間のコミュニケーション、感情表現、言語研究のAI応用のなどを研究しています。また、日本におけるグローバル教育にも関わり、地球規模課題の諸問題、国際交渉スキル評価法やグローバル教育の教材開発、模擬国連にも取り組んでいます。
教授 田中 善英 教員紹介 | 研究業績
専攻分野 フランス語学、社会言語学、応用言語学、コンピュータを用いた外国語教育
 フランス語学の分野では前置詞の用法、限定辞の用法、そして特に時制体系に興味を持っています。社会言語学の分野では、現在スイス国内のごく一部の地域でしか話されていないロマンシュ語という言語に関する様々な政策やこの言語を守るための取り組みについて研究しています。これに関連し、ここ数年は、沖縄県の八重山方言およびその保存についても関心があります。応用言語学の分野では、文法事項の効果的な学習順序?学習方法について研究しています。コンピュータを用いた外国語教育の分野では、汎用性の高い学習プログラムの作成や携帯電話を学習ツールとして用いることができないか考えています。
教授 筒井 伸保 教員紹介 | 研究業績
専攻分野 16世紀フランス思想?文学
 16世紀フランス?ルネサンスの思想家ミシェル?ド?モンテーニュ(1533~1592)の主著『エセー』における哲学的言語の形成の諸問題、すなわち、哲学的内容(懐疑主義)とエセーの文体との連関、基本的な哲学的語彙の概念史(histoire des idées)的アプローチによるモンテーニュの独自性の解明、文章構成上の諸問題(中世論理学=「弁証術」やレトリック=「修辞学」の文体への影響など)に取り組んでいます。近代的に見えるモンテーニュの文章がいかに古代や中世のさまざまな文章の網の目に絡みとられながら、それらとの対比から自らの独自の文体?文章を作り上げていくか、その過程を捉えたいと研究しています。
教授 中村 公子 教員紹介 | 研究業績
専攻分野 フランス語教育(FLE)、外国語教育、教員養成
 外国語としてのフランス語教授法(FLE = Fran?ais Langue Etrangére)を専攻しています。フランス語を目標言語(langue cible)としていますが、一般的な外国語教育にも関心があります。専攻しているフランス語教育では、特に学習ストラテジーとコミュニケーション?ストラテジーに興味があり、学習者にこの二つのストラテジーを獲得させるための学習活動(activités)とはどのようなものかについて研究しています。また、自律学習や協同学習についてもそれぞれの学習活動のタイプを探求中です。教員養成については、将来、外国語教員を目指す人に実践的な指導をしています。
教授 廣田 愛理 教員紹介 | 研究業績
専攻分野 フランス経済史
 第2次大戦後のフランスの経済政策をヨーロッパ統合との関連において検討することが研究課題です。具体的には、統合進展の初期の段階で、仏独の経済関係がフランスの政策にいかなる影響を与えたのか、国内の政策において農業と工業がどのようにリンクしていたのかといった問題を解明する作業に取り組んできました。最近の関心は、どちらかというと農業政策に寄り気味です。戦後のフランスが、先進工業国に属しながらも農業大国に成長できたのはなぜかを明らかにしたいと思っています。
教授 藤田 朋久 教員紹介 | 研究業績
専攻分野 フランス史
 中世史専攻で、特に11~12世紀のフランドル地方や、ロワール地方の史料を扱ってきました。研究課題としては、(1)神判をはじめとする封建時代の裁判と紛争解決、(2)聖人伝や年代記など、叙述史料の政治?社会史的分析、などです。また歴史理論や方法論にも関心を持っています。
准教授 B.ソゼド 教員紹介 | 研究業績
専攻分野 言語学、音声学、第二言語習得
 フランス語の言語学を専攻しています。具体的に日本語話者がフランス語を学ぶ際に直面する困難について研究しています。言語学は広い分野であるため、特に音声学と音韻論に興味を持っています。第二言語の学習者が目標言語を習得する時、中間言語の過程を通っています。この中間言語は当然目標言語と母語の両者の影響を受けています。音声学の観点から見ると中間言語とともに第二言語は中間音韻論のプロセスを通じて進化します。日本語話者の中間音韻論を分析して、理解したいです。 また、これらの研究結果に基づき、学習者が抱える問題を克服するための 新しいアプローチと教材を作成したいと考えています。

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